萩の茶屋の天もりそば(大) / ¥1,728
今日は蕎麦について語る。
長くなるので、読むのが面倒ならスルーで。
「これから先、麺類は1 種類しか食べられなくなったら、何を食べるか?」と問われたら、迷わず “蕎麦” と答える。
※ 但し、店の指定要。
そのお店に指定する蕎麦屋【萩の茶屋】が地元にある。実に、実に幸せな事だ。
もう通い続けて30 年以上になる。
通い始めたのは高校生の時。「鍋焼きうどん」を注文してた。
数回通った頃、客の殆どが「もりそば」を頼んでたので、マネして注文し、食べた直後から、私の中の食の世界の価値観が劇的に変化した。
それまでの蕎麦のイメージは “うどんの不良品” だった。細くて食べ応えのない麺を、何故有難がって食ってるのか理解出来なかった。
今では、不味い蕎麦と不味いうどんなら、ダメージが少ない不味いうどんを選択するが、旨い蕎麦と旨いうどんなら、迷わず旨い蕎麦を取る。
うちのにーやんを、東京の「神田藪そば」にも連れて行った事があるが、食べ終わった後に感想を聞くと「ここ(神田藪そば)の蕎麦は臭い」と、宣いやがった。
違ってないので、笑うしかなかった。
旨い蕎麦とは、そのくらい繊細で至高の食べ物である。
この萩の茶屋の蕎麦は “もり” で食べる為にある。
なので、暖かい蕎麦を食べたいのであれば、是非近くのスーパーに行って、カトキチの冷凍食品のかけそばを購入し、自宅で調理して食べて頂きたい。
うどんを食べたいのであれば、お近くの丸亀製麺がお薦めだ。コスパも抜群だ(1〜2 回しか行った事が無いので、詳細は不明)。
お客さんが “そこで食べるべき” 旨い蕎麦を求めて作ってる行列に並ぶのは一向に構わないが、無駄に待つのは嫌だ。
「適材適所」をなす為にも、是非そうして貰いたい。
無駄なストレスと時間は使いたくない。
私?血液型はB 型である。
食べるなら、天もりそばを食べたい。
20 回に1 回くらいしか食べられないけど、可能であれば常に天もりそばを食べたい。
注文して待っている間、配膳してくれるタイミングを見計らいながら、山葵を摩り下ろす。
配膳されたら、まずは一口分の蕎麦を箸でつまみ、つゆに1/3 ほどつけてから、一気に口に流し込む。
今日の体調や、食べた感じと相談しながら、摩り下ろしていた山葵を適量つゆに溶かし、早さを競うように蕎麦を口の中に放り込んで行く。
勿論、箸につまむ麺の量、つゆにつける量は確実に遵守する事は言うまでもない。
麺が喉を通って行く瞬間の喉ごしと共に、喉から鼻に向かって漂う蕎麦の香りを、顔全体で受け止めるひとときが至福である。
そう “蕎麦を食べる” という事は “身体全体で蕎麦の香りを楽しむ” 事でもある。
数年前から、やっと店内禁煙になった。顔馴染みのリーダー格の店員さんに「禁煙にしないんですか?」と何度も聞いてたので、店内禁煙になった時は感無量だった。
「さあ、今から蕎麦を食うぞ!」という瞬間に、近くの席で煙草に火をつけてつける輩がいたら、背後からサバイバルナイフでめった刺ししてやる(たぶん、頭の中だけだと思うが)。
あと余談になるが、2018-11/02 のTBS『金スマ』で放送された「医者が教える食事術第3 弾」の中で “山葵を醤油で溶くのは大間違い” と紹介されてた。
山葵の辛味の元であるイソチオシアネートという成分には血液をサラサラにする効果があり、1 日5g の摂取で効果が期待出来るそうなんだが、そのイソチオシアネートは水溶性の為、醤油に溶かすと流れ出てしまう。
だから、蕎麦を食べるときにも、山葵をつゆに溶かすのではなく、蕎麦にのせて食べた方が良いらしい。
うるせえよ。
蕎麦を食い終わったら、つゆは蕎麦湯で割って飲み干すんだよ。
麺を箸でつまむたびに山葵なんかのっけてたら、麺の旨みがどんどん飛んでくぢゃねーか。
「山葵をつゆに溶かすと、つゆが山葵で汚れるぅ〜。」とか言ってるやつは、つゆを蕎麦湯で割って飲む時、山葵入れるなよ。
…少々熱くなったが、私にとっての蕎麦は、米,味噌汁と同じ位置にあるくらいベーシックなもので且つ(私なりに)妥協の許されない食べ物である。
蕎麦の美味しいお店は稀少性が高いので、無くなると本当に困る。
これからも営業を続けて頂きたい。